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神戸市 保健福祉局 保健所保健課

20歳の女性に届けたい 子宮頸がん検診 無料クーポン実証実験!

Point

解決したい課題

子宮頸がんの予防のためには早期での検診が最も有効であるが、神戸市が配布している無料クーポンの利用率は12%に留まる。この利用率の向上を図りたい。

想定する実証実験

実ユーザへのアンケートやインタビューを通じた無料クーポンが使われない原因の分析、実際の無料クーポン配布における改善策の実施

Story

集合写真

子宮頸がんで苦しむ人をひとりでも減らしたい!

この記事をご覧になっているそこのあなた!がんは歳を取ってからじゃないとかからないと思っていませんか?

実は、子宮頸がんに関しては20~30歳代の罹患率がそれ以降の年代に比べて高いんです!つまり、若いあなた「こそ」子宮頸がんにかかる可能性が高いんです!

子宮頸がんによって、毎年1万人以上が罹患しており、約2,900人が亡くなっています。死にいたらなくても、子宮の摘出が必要になるケースがあり、多くの女性が苦しんでいます。

でも、子宮頸がんは早めの発見、早めの治療で完治する可能性の高い病気です。そのために神戸市では子宮頸がん検診を安く受けられる制度を運営しています。(※1)

※1神戸市子宮頸がん検診
対象:神戸市在住の20歳以上で、年度内に偶数年の誕生日を迎える女性。
自己負担金:1,700円(通常は7,000~8,000円程度)
検診内容:神戸市内の指定医療機関で問診、視診、内診、細胞診をおこなう

ここまで読んでも、それでも「私は大丈夫」って思っていませんか?

「若いから」こそ子宮頸がんにかかるのに、それでも「私は若いから大丈夫だ」と。

実は、若い世代の子宮頸がん検診受診率アップのために、国の指針にのっとりハタチの女性に無料クーポンを発送しているのですが、利用率が非常に低い状況です・・・。

子宮頸がんの受診率のグラフ

※平成28年度における新たなステージ無料クーポン施策については20歳女性に対する子宮頸がん無料クーポン配布のほか、過去5年受診暦の無い子宮頸がん(25,30,35,40歳)、乳がん(45,50,55,60歳)にも無料クーポンを配布。

検診初年度のハタチの女性に検診の大切さを知ってもらうことは、今後の継続的な受診につなげる上でも本当に重要です。

だからこそ、何とか使ってもらおうとクーポンの色をピンクに目立たせたり、子宮頸がんに興味を持ってもらえるよう、とっつきやすいPOPな啓発冊子を同封しているのですが、残念ながらクーポン利用にはつながらないようです・・・。

がん検診のお知らせ

子宮頸がん無料クーポン券

そして、こんなことを言ったら笑われるかもしれませんが、「なぜクーポンを利用しないのか」「なぜ子宮頸がん検診を受けないのか」について全く分析できていません。

理由すら、満足に把握できていません・・・。

検診受診率アップ=生存率アップ

冒頭にも述べましたが、検診受診率アップ=生存率アップなんです!

そして、自らの生命はもとより、女性の「子どもを産む」という選択肢を守ることができるんです!

だからこそ、まずは無料クーポンの活用を通して、若い世代にがん検診の大切さを意識させたい、根付かせたい!
智恵も工夫も足りない私たちですが、そんな強い想いだけは持っています。

クーポンの利用率を上げるためなら、デザインの変更でも、SNSを活用した啓発でも、面倒を省略できるようなアプリの開発でも、どんなアイデアでも募集します!

このプロジェクトでは子宮頸がん検診で細胞を調べる「細胞検査士」のタマゴである20歳前後の大学生を交えて、使われない原因の分析や、どうやったら使ってもらえるか、企画立案を行う予定です。

神戸市発の、壮大な課題にチャレンジしませんか?

官・学の連携の中で、私たちに足りないところは、あなた方のアイデアや技術です!

がんで苦しむ人をひとりでも無くしていく、そんなはるか以前より取り組まれている壮大な社会的課題にチャレンジしませんか!

「そうだ、がん検診に行かなくちゃ」

そう思うきっかけはちょっとしたものだと思います。
そんなちょっとしたきっかけを私たちと一緒に探してください。

ちょっとしたきっかけはいつかは必ず大きな動きとなり、がんで苦しむ人を救います。
子宮頸がんで苦しむ人をひとりでも減らしたい!

そんな想いに共感してくれる方、お待ちしています!

〔協力できること〕
情報の提供
広報の協力
その他試行における連絡調整等全般

集合写真

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Vision

実現したい未来

無料クーポンの利用率を高め、子宮頸がんで苦しむ人をひとりでも減らしたい

得られるもの

・神戸市内の無料クーポン配布対象者の8,000人をターゲットにした試行実験
・神戸市の一大事業における採用実績

Outline

背景

子宮頸がんは早期に発見すれば約9割が完治する病気であり、早期発見、早期治療に向けた検診を受けることが重要であるが、厚生労働省の子宮頸がん検診受診率目標50%に対し、神戸市は37.5%(H28国民生活基礎調査)と低迷しており、検診受診率向上に向け配布している20歳無料クーポンの利用率も12.6%(H28)と低い状況である。

※無料クーポンは下記の要件で発送
 ・対象:神戸市に住民登録のある20歳女性(約8,000人)
 ・送付時期:6月
 ・その他:翌年1月にクーポン未利用者に対し受診勧奨ハガキを送付

課題(詳細) 検診受診率向上に向け、まずは20歳無料クーポンの利用率向上を図り、若年時から子宮頸がんに対する危機感の醸成および検診受診の習慣化を図りたい。
しかしながらなぜ子宮頸がんを受診しないのか?、なぜ無料クーポンを利用しないのか?の原因分析が出来ておらず、また分析するための材料が乏しいことが課題であると捉えている。無料クーポンの利用促進にあたり、利用されない要因を把握し、課題を設定し、一つ一つ対処していく必要がある。
求める解決策 無料クーポンが利用されない原因の分析を神戸市内の大学と連携し、無料クーポン対象年齢者の意見を交えながら行いたい。無料クーポンを利用しない理由が、「開封すらしていない」のならば「目を引き、開封したくなるようなしかけ」を、「病院を探すのが面倒」ならば「QRコードを読み取れば近所の検診機関を瞬時に表示する機能」を、「検診はこわそう・恥ずかしい」のならば「SNS等で受診者の声を拡散し、心理的なハードルを下げるしかけ」を求める。
付加的・発展的な要素 今回、無料クーポンの利用率向上に焦点を当てているが、重要なのはがん検診受診率の向上であるため、年代に捉われない受診率向上に向けた「広報活動」を行いたい。
想定する実証実験内容 大学生を交えたワーキンググループの立ち上げ、利用率低迷理由の収集(アンケート・インタビュー等)及び分析を実施。要因分析の結果を通じ、H31.1月の無料クーポン未利用者に対する勧奨施策の実施、およびH31.6月の無料クーポン発送に際して利用促進につながる施策やしくみの開発。
求めるスタートアップ像 子宮頸がんにかかわらず、がん全般の社会的な課題に対して解決しようという意欲があることがん検診の対象者の目線で物事を考え、議論ができること
スタートアップに求める条件 20代の女性が関心があるSNS等に理解があること(精通していなくてもかまいません!利用したことがある、程度です)
提供可能なデータ・環境等 神戸市がん検診制度の受診状況(年齢別・男女別・地域別等)
プログラム終了後の本格導入 立案された施策が優れたものであれば、「想定するUIKでの実施内容」のとおり、H31.6月の発送に向け、本格導入を検討。

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