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応募終了

神戸市 建設局 都市技術研究室、建設局 道路部 計画課

「カメラ x 画像認識AI」放置自転車撤去の効率化ツール実証開発

Point

解決したい課題

限られた財源の中で効率的・効果的に放置自転車の撤去・予防計画を策定し実施したい

想定する実証実験

時間単位での放置自転車等の台数や放置者の属性、放置後の行動の状況把握と、今後の撤去作業の効率化に向けた分析

Story

集合写真

駅周辺の放置自転車をなくしたい!

よく駅周辺で放置自転車・原付を見かけますよね?

駅前の歩行者空間は、多くの市民が集う場所であり、安全で快適に通行することができ、待ち合わせ、憩うことができる、街の顔とも言える空間です。

しかし残念ながら、放置自転車があると、通行の妨げになったり、美観を損ねることになってしまいます。

駅前の放置自転車の様子

もちろん駅前の利便性の良い場所に、駐輪場をたくさん作れば解決する可能性もありますが、実際にはそうはいきません。仮に駅周辺に新たに駐輪場をつくることができる場所があったとしても、財源も限られているからです。

なので、みなさんもよくご存知の通り、月に数回、市が放置自転車の撤去を実施すると同時に、放置の多い箇所には看板を設置するなどの啓発活動を行っています。

放置自転車の撤去の様子

解決の糸口は、撤去・啓発作業の効率化

実際に、他都市の事例からも、放置自転車を毎日撤去すれば、確実に放置自転車が減っていくことがわかっています。

しかし、財源上の制約もあり、市内のすべての駅前の放置自転車を毎日撤去するわけにもいきません。では、限られた予算の下、効果的に放置台数を減らすにはどうすればよいでしょうか。

たとえば、放置自転車をもっと効率的に撤去できれば…さらには、予防的に撤去を行い、放置を抑止できるような、コストパフォーマンスの高い取り組みができれば解決に近づくかもしれません。もしくは、より効果的な啓発活動等の放置を防ぐ対策を実施できれば、解決することができるかもしれません。

放置自転車の詳細な現状把握が難しい

でも…実際には具体的な解決策を導き出すには至っていません。

なぜなら、そもそも放置状況の詳細な現状把握が出来ていないからです。現在唯一利用可能な放置状況のデータは、二年に一度、市内全駅で特定日のある時間帯に、一定範囲の駅周辺に放置している台数を、人が目視で計測したもののみです。

つまり、一体どの曜日のどの時間帯に、どの場所でどのぐらい放置自転車が増えていき、どのような人が放置し、放置した人はその後どこへ行くのか、残念ながらそういった詳細がほとんど把握できていない状態です。

今までもビデオカメラを設置し、駅前空間のどこの箇所にどんな人が自転車を放置するのかを職員が四六時中カウントし記録し続ければ把握することも可能だったかもしれませんが、膨大なコストと手間がかかることから、実現には至りませんでした。

放置自転車の様子その2

ICTを活用して効果的・効率的な撤去・啓発作業を一緒に実現しませんか?

ところが、昨今のICTの急激な発展、とりわけAIによる物体検出・診断技術の進展により、今まで人の目でしか出来なかった詳細な放置状況の把握が出来るような技術的ブレークスルーが現実のものとなっています。

本業務により、放置自転車の状況を把握・分析することで、エビデンスに基づく効果的、効率的な撤去作業を実現したい。また、より効果的な啓発等の放置予防策につなげていけるのではないか。結果として、今までにない画期的な放置自転車・原付対策が可能になるのではないかと考えています。

また、放置自転車・原付対策は、本業務以外にもICT活用、テクノロジー活用が、遅れている分野でもあり、今後、これを皮切りに、さらにICTを活用した自転車施策を検討していきたいと考えています。たとえば、駐輪場の無人自動化や撤去計画の自動策定、撤去・保管業務のRPA 、etc…

放置自転車問題は神戸のみならず全国の自治体が同様の課題を抱えており、他都市への水平展開の需要は大きいと思います。

ぜひ我々と一緒に取り組みませんか?

集合写真

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Vision

実現したい未来

放置自転車のない、安全で美しいまち神戸

得られるもの

・神戸市と協力して放置自転車の監視カメラの画像分析とその活用を行う実績
・放置自転車の問題は全国的なものであり、他の自治体への展開が可能なこと

Outline

背景 神戸市では、歩行者と自転車の双方に安全で快適な道路空間の創出を目指している。そして、駅前の通勤・通学による放置自転車対策として①自転車駐車場の整備促進と有人・有料化、②放置禁止区域の指定、③放置禁止区域内の放置自転車の即時撤去を実施している。
放置自転車は、平成25年度に9,448台、27年度に9,020台、29年度に7,337台と年々減少傾向であるが、放置台数が多い駅では600台以上放置されており、引き続き放置自転車対策を実施していく必要がある。
放置自転車対策は撤去が大きな効果をもたらすが、駅ごとに利用形態が異り、放置自転車が多い時間帯が異なる。そのため限られた財源の中でいかに効率的・効果的に放置自転車の撤去・予防計画を策定し実施していくかが重要である。
課題(詳細) 街中の放置自転車の解消
求める解決策 自転車放置状況DB構築による詳細分析(月・曜・日・時間変動、放置者の属性・行動等)に基く実効性のある対策(効果の高い撤去時間・個所の特定による撤去作業最適化、効果の高い啓発活動等の放置予防策立案)検討
付加的・発展的な要素 最適な撤去計画の自動策定、人間の行動心理まで考慮した画期的な放置予防策の立案
想定する実証実験内容(詳細) 屋外監視カメラ(電柱添架、屋上からの鳥瞰等)で得る画像・動画のAI診断による放置自転車台数、属性、行動の常時リアルタイム遠隔把握、費用対効果の検証
求めるスタートアップ像 ・職員との対話を通じて解決策を見つける意欲があること
・上記解決策について、興味があり、実効性のある提案ができるスタートアップ
スタートアップに求める条件 ・高い精度と使い勝手の良さを両立するシステム・装置を構築できること。
・多角的な視点と柔軟な発想、高度な分析力により、開発したシステム・装置のさらなる活用方法や画期的な放置予防策を提案できること。
提供可能なデータ・環境等 実証実験フィールド(駅前広場、道路)、駅別自転車等放置台数の現況調査結果
プログラム終了後の本格導入 効果検証の上、システムを市内各区の主要駅前等に導入

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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