Urban Innovation JAPAN


残り23

締 切

愛知県農業総合試験場

花の王国あいち!AI活用で消費者のハートをつかみたい!

Point

解決したい課題

現在、愛知県ではアジサイの新品種開発に取り組んでいる。消費者ニーズにマッチした品種を開発するため、ニーズを高精度に把握する手法を確立したい。

想定する実証実験

被験者に複数のアジサイを見てもらい、視線や表情、行動からの感情解析をAIで分析し、アンケート調査にプラスする形で消費者ニーズを把握する。

実現したい未来

消費者ニーズを的確に捉えたアジサイの新品種開発とともに、得られた技術を他の品目に応用し、愛知県における花きの品種開発力を向上させたい。

得られるもの

・花の品種改良を行っている地方公共団体や民間企業において導入が見込まれる。
・花以外の業界(ファッションやインテリアなど)への技術応用が可能と思われる。

Story

花の王国あいち

愛知県が日本一の花の産地であることをご存じでしょうか?

菊、バラ、カーネーションといった切り花、洋らん、シクラメンなどの鉢花等、あなたが何気なく目にしている花もひょっとしたら愛知県産かもしれません。

愛知県農業総合試験場では、今までに菊やカーネーション、バラなど多くの花の品種を開発してきました。

アジサイの品種開発に取り組む

皆さんは最近、花を購入しましたか?母の日にアジサイを贈った方もいるのではないでしょうか。

母の日はカーネーションじゃないの?いえいえ、最近は育てやすさや色や形のバリエーションの豊富さからアジサイを送る人が多いのです。

そこで、農業総合試験場では本年度からアジサイの生産者と共に新品種の開発に取り組むこととなりました。農業総合試験場にとっても初めてのアジサイの品種開発です。

一方、一口にアジサイといっても、バリエーションが豊富で、どのような色や花形のアジサイが消費者に好まれるかを把握することが困難です。そのため、私たちは2020年に消費者や流通業者、生産者にアンケート調査を実施し、テキストマイニングという手法を使ってそれぞれのニーズを解析しました。

しかし、この手法では、データを収集するのに時間と労力がかかるとともに、アンケートの対象者を広く設定することが難しく、集団の偏りが発生します。そうなると、正確な消費者ニーズの把握は困難なものとなります。

キャッチーなアジサイ新品種の開発のためには

新品種を開発するためには、予めどんな品種を目指すかを明確にする必要があります。残念ながら、私たちは農業技術者であり、マーケティングに関する知見はまだまだ未熟です。

そこで、この事業を利用し、効率的に消費者ニーズを把握する手法を、皆さんの協力を得て開発したいと考えています。

例えば、従来行ってきたアンケート調査による消費者ニーズの把握に加え、調査時にIoTカメラなどを設置し、アジサイを見る、手に取るなどの消費者の行動や視線・表情を記録し、AIで感情を解析するとともに、得られた解析データと実際の購買意欲との関連を分析し、新品種の開発目標につなげられるか検証ができないかと考えています。

現段階では、アンケート調査の制度を上げるために、感情解析の結果をプラスして消費者のニーズをより明確化することを考えていますが、将来的にはアンケート調査を実施しなくても、これらの技術で迅速に幅広く消費者ニーズの調査を行えるのが理想です。また、アジサイに限らず、バラやカーネーションの新品種開発にも応用できることが期待されます。

新しい技術をいち早く取り入れることで「花の王国あいち」はさらなる発展を目指す

今、アジサイは「母の日」の贈り物用や、結婚式の装飾用に需要が拡大し、静かなブームが起きています。

残念ながら愛知県はアジサイの品種開発に関しては後発県で、これから何とか巻き返しを図っていこうと考えています。

ありがたいことに、アジサイ生産者の新品種開発に向けた意欲は非常に高く、「自分たちの品種」が早く世に出て、消費者に評価されることを強く願っています。

そのためにも、他県がまだ手掛けていないIoTを活用した手法を導入し、新品種開発と並行して消費者ニーズを踏まえたマーケティングを推し進めていく必要があると強く感じています。

また、アジサイに限らず、他の品種についてもこの技術を応用し、「花の王国あいち」をさらに発展させることを強く願っています。

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Outline

背景 ここ数年、「母の日」に贈られる鉢花としてのアジサイの需要が高まっている。
アジサイは、品種が非常に多く、様々な色や形のものが流通しており、消費者にとっては選択肢が多いのも魅力の一つである。
一方、「花の王国」愛知県にはアジサイのオリジナル品種は無く、生産者の要望を受けてアジサイの新品種開発に取り組むこととなった。
課題(詳細) アジサイの新品種開発に先立ち、消費者、生産者、流通関係者を対象にアンケート調査を実施し、テキストマイニングによりニーズを分析したが、対象が限定的であり、時間と労力を要するため、効率的かつ高精度な消費者ニーズを把握する手法を必要としている。
求める解決策 現在利用しているテキストマイニングに感情認識や脳波、視点などの生体情報をプラスすることで、効率化と精度の向上を図る。
想定する実証実験内容(詳細) IoTカメラ等を設置し、被験者を撮影、複数のアジサイ(現物がなければ画像など)を見てもらい、視線や表情、行動などをAIで分析する。現状のテキストマイニングの結果にプラスすることにより、より高精度な分析が可能か実証し、消費者ニーズ把握が実現できるか効果検証する。
実証実験成功後の発展性 ・アジサイのみではなく、他の花きのニーズ調査への横展開
・他の業界やニーズ調査以外の分野への技術転用
提案企業に求める専門性 ・生体情報に特化したAIの知見や実績
・ニーズ調査分析などの知見や実績
プロジェクトの進め方打合せ方法 打合せは必要に応じて設定、オンライン会議可。
提供可能なデータ・環境等 愛知県農業総合試験場研究報告「テキストマイニングによるアジサイ(鉢花)に関する消費者、流通関係者と生産者ニーズの解明と新品種開発に関する考察」(論文及び関連データ)
プログラム終了後の本格導入 実証の効果が見込めれば、あいち農業イノベーションプロジェクトに応募と共同研究を検討

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