Urban Innovation JAPAN


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兵庫県 淡路県民局 交流渦潮室

「竹害」から「地域資源」へ。放置竹林の竹を有効活用したい

Point

解決したい課題

淡路島では放置竹林の拡大が問題になっている。竹を活用した製品の開発や、竹が流通しやすい仕組みを構築し、放置竹林拡大を食い止めたい。

想定する実証実験

島内で伐採した竹を活用した新しい商品やサービスを開発し、放置竹林削減に寄与できるかを検証。

Story

放置された竹林が淡路島を侵食する

全国で問題となっている放置竹林。
かつて、竹はタケノコの収穫や、建築・農漁業用資材としての需要が高く、積極的に植栽され、かつ定期的に伐採されていました。
しかし、近年は安価な輸入タケノコが増加し、また、プラスチックなどの代替材が建材に使われるようになったために需要が減少。
さらに、淡路島では急速な人口減少や高齢化の進展により、竹林を定期的に管理する担い手が不足。伐採や焼却にも費用がかかることから、淡路島の放置竹林が拡大し、島内面積の約4.5%を占めるまでに。さらなる増加の防止が課題となっています。
(1998年:432ha → 2008年:2,340ha → 2010年:2,660ha)


放置竹林が及ぼす影響

竹の成長は早く、1日1m以上成長する場合もあり、地下茎が年間1~3mも横に広がります。
成長すると竹よりも背の低い樹木が育ちにくくなります。
また、地中深くまで根が伸びないため、一般の森林よりも保水力が低いと言われています。
これらのことから放置竹林が拡大すると、次のような問題が起こります。

・広葉樹林の駆逐による、生物多様性の低下
竹が密集することで、林内が暗くなり、他の植物が生育しにくくなります。その影響で、虫や鳥などの種類や数が減少するなど、生物多様性が低下します。

・土砂災害や土壌崩壊が起こる危険の増加
竹は根を張る深さが浅く、一般の樹木に比べて土砂災害や土壌崩壊が起こる危険性が増加します。

・死角となるためシカやイノシシなどの野生動物のすみか(隠れ場所)になり、農作物被害が拡大
放置された竹林では、竹の立ち枯れや倒伏が多くなり、人の立ち入りが困難になります。そのため、野生生物の絶好のすみかとなります。田畑の近くまで拡大した放置竹林が野生動物のすみかになることにより、農作物被害が拡大していると考えられています。

・周辺の樹木の育成を阻害し、田畑を侵食
旺盛な繁殖力により、周辺の樹木の育成を阻害するほか、周辺の田畑を浸食し、耕作を困難にします。

何とかしたい!竹を有効活用するアプローチ

この問題を解決すべく、県や島内3市のほか、様々な民間団体が、竹を資源として活用する取り組みを進めています。

竹混合ファイバー実証実験(なるとオレンジ植裁)
竹混合ファイバー実証実験(島内山林)
竹炭脱臭袋

淡路島竹灯籠
(放置竹林の竹を活用した地域活性化イベント)

県では、平成27年度に「あわじ竹資源エネルギー化5か年計画」を策定し、平成31年度には竹チップを年間500トン(竹林面積16ヘクタール相当)生産、消費する計画を策定しました。
温浴施設に大型竹チップボイラーを導入しましたが、導入台数が想定を下回り、計画は未達に終わりました。

令和2年からは「淡路産竹資源活用プロジェクト」が立ち上がり、法面や道路植栽帯の土壌改良材として竹混合ファイバーを活用し、雑草抑制効果や生育促進効果を検証しています。
これまでは竹チップボイラー、竹炭脱臭剤、などに活用してきましたが、放置竹林の拡大防止のため、更なる活用方策の検討が求められています。

古事記冒頭で「日本で最初に生まれた島」と描かれた淡路島の自然環境を守るため、一緒に課題解決方法を考えてくれるパートナーを募集します!

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Vision

実現したい未来

「竹害」とされている竹が資源として有効活用され、放置竹林の拡大防止に繋がりげ、『生命(いのち)つながる「持続する環境の島」』を目指す。新たな産業として持続可能な社会にしていくひとつになる。

得られるもの

あわじ環境未来構想のプロジェクトで市民への広報が可能。
淡路島産の竹活用ビジネスとして展開。
放置竹林は、淡路島だけでなく全国的な課題でもあり、モデルケースとして他の自治体への展開も期待できる。

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり補助率1/2以内、最大50万円(税込み)
(例:総事業費70万円の場合、35万円の補助
   総事業費200万円の場合、50万円の補助
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、事業実績報告書の検査完了後になります。

背景 近年、放置竹林が拡大傾向にあり、県内でも特に淡路島で拡大が顕著になっている。
島内に豊富にある竹資源をバイオマスエネルギーとして活用し、放置竹林の拡大を防止するため、平成27年度から5年間で竹チップを年間500トン生産、消費する「あわじ竹資源エネルギー化5か年計画」を実施。大型竹チップボイラーを導入したが、台数が想定を下回り、計画は未達成。令和2年度から、「淡路島産竹資源活用プロジェクト」を開始。法面や道路植栽帯の土壌改良材として竹混合ファイバーを活用し、雑草抑制効果や生育促進効果を検証中。
使い道がないと伐採も進まないことから有効活用のアイデアが必要とされている。
課題(詳細) 放置竹林が拡大すると、水源かん養機能・土砂崩壊防止機能の低下や獣害被害の拡大、生物多様性の低下、周辺地域への浸食など各方面に影響を及ぼす。そのため、竹林の拡大防止には竹が「資源」として有効に活用されることが不可欠となっている。
求める解決策

プラスチック代替製品、竹紙、バイオ燃料など、淡路島産の竹を活用した製品やサービスを開発。また、製品開発だけでなく、竹林の伐採、運搬までを含めたアイデアの創出を期待する。

想定する実証実験内容(詳細) 竹を活用した商品やサービスの開発、あるいはイベントを開催し、サービスの普及やイベントの効果によって、放置竹林削減に寄与できるかを検証したい。
実証実験成功後の発展性 淡路島だけでなく他地域でも放置竹林は課題なので、横展開が考えられる
提案企業に求める専門性 竹に関する知識や経験、竹の伐採にかかる関係機関等との調整
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・原則オンラインによる打ち合わせ(2週間に1回程度)
・現場の視察や調査も必要と思いますので、数回の現地訪問をお願いしたい。
提供可能なデータ・環境等 淡路島の竹を提供(伐採は繋がりのある業者の協力を仰ぐことも可能)
製品を紹介、提供する場(イベントなど)
プログラム終了後の本格導入 有効性が確認できれば、継続的な製品の利用やPR、イベントの継続開催を検討する。

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