Urban Innovation JAPAN


応募終了

神戸市建設局道路計画課

交通渋滞に新たな選択肢を!市民が自身で渋滞を回避できるツールの実証開発

採択企業
株式会社 道路計画

Point

解決したい課題

小束山6丁目交差点の渋滞により時間を無駄にしてしまう市民を一人でも減らしたい

想定する実証実験

渋滞状況をリアルタイムに把握し、市民に情報提供を行うなどすることで、ソフト面から少しでも渋滞の解消に寄与するかを検証する

Story

ハード対策で渋滞を無くす取り組み

小束山6丁目交差点は、幹線道路が交差し、高速道路ランプが近接する自動車交通の要衝となっており、また、住宅地や大型商業施設などの都市機能が集積していることから、神戸市の中でも有数の渋滞発生交差点です。これまで、渋滞解消のため、車道を広げて右左折レーンを増設するなどのハード対策を行ってきました。

【実施してきた主な対策】
・小束山6丁目交差点南行の左折レーンの増設(平成29年5月)
・小束山6丁目交差点南行、ブランチ前交差点の右折レーンの増設(R2)

車線を増やす工事の他にも、周辺交差点の改良や信号機の調整を国や兵庫県警と連携して取り組んでいるところです。渋滞の発生はかなり減ってきたものの、完全な解消には至っておらず、休日の商業施設へのアクセス交通が極度に集中する時間帯に、しばしば渋滞が発生する状況です。
ハード対策で車線を増やした、といっても一定の時間で捌ける交通に限界があることも事実です。短い時間で交通が集中するとどうしても渋滞が発生してしまいます。

小束山6丁目交差点で発生する渋滞の特徴

小束山6丁目交差点で、休日に人気の大型商業施設へのアクセスにより発生する渋滞は、いつ発生するのか予測するのが難しい、という特徴があります。
朝の通勤ラッシュの渋滞や、GWでの高速の渋滞は、データの傾向から予測しやすく、予測ができれば、例えばラジオで、「GW中の高速道路は混雑が予想されます。」など市民に情報提供をし、渋滞を避けた選択行動(出発時間ずらす、公共交通使う、行き先を変える、遠出やめるなど)を促すといったことも、渋滞対策の一つとなります。
小束山6丁目交差点は、とある休日には朝10時に渋滞していたり、別の休日では夕方に渋滞していたり、はたまた一日中渋滞が起こらない日があったり、というように、渋滞発生のタイミングが非常に予測しづらく、上述のような情報提供による渋滞対策をとりづらいことが特徴であり、課題となっています。

リアルタイムでフレッシュな渋滞情報を得られるようにしたい

例えば交差点にライブカメラを設置し、カメラ映像をもとにAIで渋滞状況や通過時間を予測、またはWeb経由でフレッシュな渋滞情報を収集し、市民に直接届けたりするほか、渋滞の原因を突き止める、渋滞が発生して待っている側の青信号をリアルタイムに長くして、そもそも渋滞の列を減らす、といったことが実現できないものか。

そうすれば、

「休日にちょっと買い物 ⇒ 思いがけず渋滞にはまり前の車のナンバープレートを見続ける ⇒ 日曜日に憂鬱な気持ちになり、ちょっと損した気分になるような休日」

「渋滞にはまらず気持ちよく買い物ができる、有意義な休日」

というように変えることができるのではないか、と考えています。

それぞれの得意分野を生かして

実証実験を進めるにあたり、道路上にカメラを設置する、調査のために道路上で作業する、といったことには警察署や建設事務所、消防署などと許可申請、それに伴う協議が必要になってきますが、建設局は道路を管理する部署ですので、それらの申請を少なく、速やかに対応していきたいと考えています。また、交通量調査データやドローン撮影動画、車載器位置情報を基にした車両速度データなど、各種データもそろっています。
市民が使いやすい情報提供ツールの開発や、画像情報のAI解析などのIT技術を持っている企業などとこれらデータをうまく活用して、市民のストレスを減らしていきたいと思っています。
少しでも渋滞を解決できるような提案いただけますよう、ご応募、よろしくお願いいたします。

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Vision

実現したい未来

貴重な休日に前の車のナンバープレートを眺めて過ごす悔いの残る週末ではなく、有意義に時間を過ごせる週末。

得られるもの

・小束山6丁目交差点での継続運用
・市内の他の渋滞箇所への拡大運用
・県内や、その他全国における渋滞箇所への適用の可能性

Outline

背景

小束山6丁目交差点は、幹線道路が交差し、高速道路ランプが近接する自動車交通の要衝となっており、また、住宅地や大型商業施設などの都市機能が集積していることから、渋滞が頻発する交差点です。
これまで、最も渋滞している北側からの渋滞解消のため、車道を広げて右左折レーンを増設するなどのハード対策を行ってきましたが、完全な渋滞の解消には至っておらず、休日の商業施設へのアクセス交通が集中する時間帯などでは、しばしば渋滞が発生する状況です。

課題(詳細)

小束山6丁目交差点で休日に発生する渋滞対策の難しいところは、渋滞がいつ発生するのかが予測困難であるところです。朝の通勤ラッシュの渋滞やGWでの高速の渋滞は、データの傾向から予測しやすいのですが、小束山6丁目交差点は、とある休日には朝10時に渋滞していたり、別の休日では夕方渋滞していたり、はたまた一日中渋滞が起こらない日があったり、というように、渋滞発生のタイミングが非常に予測しづらい、というところが課題となっています。
ハード面による対策は一定の効果を得ていますが、まだ渋滞の解消には至っておらず、さらなるハード面の対策を検討しつつも、ハード対策は時間もかかるため、並行してソフト面の対策を検討したい。

求める解決策 小束山6丁目交差点の渋滞状況をまずはリアルタイムに把握の上、市民に情報提供し、渋滞を避ける行動をとってもらうような選択肢を提供できるツール(スマホアプリ、スマート看板など)や、今後のハード対策の政策立案に役立つような分析やシミュレーションなど。
想定する実証実験内容(詳細) 例えば、交差点にライブカメラを設置し、カメラ映像をもとにAIで渋滞状況や通過時間を予測。そのデータに基づき、市民への情報提供や、最適な信号タイミングの分析の実施などが渋滞の解消に寄与するかを検証する。
実証実験成功後の発展性 ハード対策(道路拡幅等)による対応が困難な渋滞箇所は、市内だけでなく全国的にも多く、根本的な解決はできずとも、市民により良い選択をしてもらうための施策として、全国的に導入 される可能性がある。
提案企業に求める専門性 ・カメラ映像から渋滞しているかどうかをAIで判断する、WEBを通じて情報収集するなど、渋滞状況をリアルタイムで把握する技術。
・把握した状況をWEBやアプリ等で市民に知らせる技術
・渋滞に関する知見
・警察や信号機メーカーとの連携実績があると良い(必須ではありません)
プロジェクトの進め方打合せ方法 まずは現場(できれば休日!)を一緒に見て課題共有。
事業進捗に応じ適宜会議、Web会議を行います。
関係機関(警察、商業施設など)との協議は道路計画課が主となって進めます。
(もちろん一緒に同席いただくことは大歓迎です。)
提供可能なデータ・環境等 過年度の交通量調査結果などのデータ
空中撮影した渋滞発生状況動画
街灯などの道路施設へのカメラ設置
プログラム終了後の本格導入 令和5年度以降の本格導入や、導入に向けた予算確保を進めていきます。

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