Urban Innovation JAPAN


残り31

締 切

教育委員会事務局 学校保健課

運動が好き、楽しい、と感じてほしい。先進技術で創る新しい学校体育!

実証支援金:最大150万円

負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで

Story

問い:どうしたら、学校現場で、子どもたちに「運動が好き」「体育が楽しい」と感じるモチベーションをテクノロジーで提供できるだろうか?

詳しくはこちらの動画をご覧ください!

ご応募お待ちしております!

課題詳細・想定する実証内容

課題の内容

課題背景

新型コロナウイルス感染症拡大以降、全国的に子どもの運動機会が減少しており、生活習慣や屋外活動環境の変化とも相まって、体力低下への懸念が高まっています。

名古屋市では体力向上の取り組みとして、映像振り返りツールを活用した体育授業の探究的な学び促進事業をすでに実施しており、ICTを活用した体育指導は現場でも浸透しつつあります。愛知県教育委員会も「継続的な検証改善サイクルの確立」を方針として掲げており、運動動画や体力テストのデータベース化など、子どもが「運動を好き」と感じるための取り組みが広域で進んでいます。

一方で、「映像を撮って見返す」だけでは、子どもたちが「どこをどう直せばよいか」を自力で見つけ理解することは難しく、フィードバックの質の向上が課題として残っています。

民間のスポーツテック分野ではフォーム解析サービスがすでに普及していますが、それらは競技力向上に特化した設計であり、公教育が求める「自己肯定感の醸成」「苦手な子どもへの動機づけ」とは設計の前提が異なります。加えて、個人情報保護要件(顔画像の外部サーバーへのアップロードの制限)やシステム制約(学習者用タブレット端末への新規アプリインストールの手続き)があり、既存の民間サービスをそのまま持ち込むことが難しい状況です。

なお、2023年の個人情報保護法改正により、地方自治体にも国の個人情報保護法が直接適用されるようになりました。児童生徒の顔が映った動画データや運動能力の測定データは個人情報に該当し、取得にあたっては原則として本人の事前同意と利用目的の明示が必要です。文部科学省は教育データの利活用について「一人ひとりの力を最大限引き出すためのきめ細かい支援」を目的とする旨を定める一方、個人情報の適正な取扱いやプライバシーの保護を大前提としながら、「教育データの利活用」と「安全・安心」の両立が求められています。

こうした制度的な背景を踏まえると、「公教育の制約下でも動作するモデル」を実証することにも意義があると考えています。

対象業務の規模

  • 対象者数:名古屋市内の小中学生(約16万人規模)
  • 年間件数:各学校での年間を通じた体育の授業、および毎年実施される全国体力・運動能力、運動習慣等調査。

変えたいポイント

児童・生徒が「好き」「楽しい」「できた」を感じられる体育授業を目指し、目標進捗のリアルタイム可視化、ブラウザ動作アプリ、ゲーミフィケーションUI、端末内処理による動作解析等を活用することで運動への意識変容と教員の指導支援を実現したいです。

現状
  1. 教員の経験による指導が中心で、一人ひとりの児童・生徒への客観的なフィードバックが行き届きにくい。
  2. 長距離走やダンスなど、目標や評価基準が見えにくい種目では、児童・生徒が達成感を得られないまま消化しがちである。
  3. 運動の振り返りは学習カードによる主観的な自己記入にとどまっており、自分の変化を客観的に確認しにくい。
  4. 先進技術を活用したいが、個人情報保護・端末制限・ネットワーク制約という公教育特有の壁が、民間サービスのそのままの導入を難しくしている。
目指す姿
  1. データや動きの記録を活用したフィードバックにより、「何がどうなれば良くなるか」を児童・生徒が自分で理解できる。
  2. 目標の進捗が可視化され、児童・生徒に「もう少しでいける」という手応えが生まれる授業体験が実現している。

  3. 客観的な記録をもとに、過去の自分との比較や変化を確認できる振り返りの仕組みが整っている。
  4. 公教育の制約下でも機能する設計が実証され、同様の課題を持つ自治体への展開の土台となっている。
  5.          

児童・生徒が「運動が好き」「体育が楽しい」と感じられる授業を目指し、先進技術を活用した仕組みを共創してくれるパートナーを募集しています!
求める解決策
  • 児童・生徒が「体育の授業が楽しい」「もっとやってみたい」と感じること
  • 教員が個別の児童・生徒に向き合う時間・機会の確保(担当教員へのヒアリングによる定性評価)

を実現できる手法。

長期的には以下の様な状態を目指しています。

  • 子どもたちの運動への関心を高め、「運動が好き」「体育が楽しい」と感じる子を増やすことを通じ、生涯にわたって体を動かすことがライフワークになっている状態の実現
  • 教員の体育指導の質が均質化・向上している状態
想定する実証内容

競技者向けの採点システムではなく、子どもが遊び感覚で参加でき、「なんとなく楽しい」「もう少しやってみよう」という気持ちが自然に生まれる仕掛けを想定しています。名古屋市内のモデル中学校(1〜2校程度を想定)を選定し、11月〜2月頃の体育授業(長距離走やダンス等の単元)での実証を想定しています。

方向性の具体例としては、たとえば次のようなアプローチが考えられます。

アプローチA(長距離走×ペース可視化)

目標ペースの可視化などにより、児童・生徒がリアルタイムで「いまどれくらいのペースか」を体感できるツール。走る行為にゲーム的な要素を加えることで、児童・生徒が目標を持って取り組める授業を目指します。心拍数などのバイタルデータと組み合わせた提案も歓迎します。

アプローチB(ダンス×動き評価・得点化)

「何が正解か分かりにくい」ダンスの授業において、児童・生徒の動きを評価・得点化することで、段階的な上達実感と自己評価の機会をつくる仕組み。

アプローチC(フォーム解析×フィードバック):

AI等を活用して運動中の動きを解析し、「ここがよかった」「次はこうしてみよう」という前向きなフィードバックを返す仕組み。自分の変化を可視化することで、自己肯定感の醸成を目指します。

上記はあくまで例示です。これらを組み合わせた提案や、別の切り口からのアプローチも歓迎します。

提供可能なデータ・環境等

データ

  • 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(個人情報を除く集計値等)
  • 学習指導要領等を元とした、指導の「正解」となる理想的なフォームや評価基準の言語化

フィールド

  • 名古屋市内のモデル校(中学校等、1~2校程度)における体育の授業環境
  • 体育館、グラウンド等の施設(体育館ではWi-Fiが使用可能です。グラウンドでは体育館・教室のWi-Fiが届く範囲での利用となります。実証校の学習者用タブレット端末の利用環境も提供できるよう調整します。)
  • ・期間:11月〜2月頃の体育授業(長距離走やダンス等の単元を
    想定)
  • 利用者:対象校の児童・生徒および体育教員

人的リソース

  • 学校保健課の指導主事(体育担当)による専門的な知見の提供
  • モデル校の教員による現場フィードバック(アジャイルな改善への協力)

その他

  • 前後アンケート、端末の動作ログ、教員へのヒアリングなど
留意事項
個人情報保護

児童・生徒の顔が映った動画・画像を保護者の同意なく外部クラウドサーバーへアップロード・保存することは原則できません。映像を扱う場合は、個人が特定できない処理(端末内処理・匿名化等)が必要です。保護者への同意取得が必要な場合は、学校と担当課が連携して対応します。

端末・アプリの制限

学習者用タブレット端末への新規アプリ(インストール型)の導入には、セキュリティ手続き上のリードタイムが発生します。標準ブラウザ上での動作を基本とする設計が現実的です。応募ソリューションの形態(ネイティブアプリ/Webアプリ)によって手続き内容が異なるため、採択後に個別に確認します。専用アプリのインストールを必要としないブラウザ動作のシステムが、体育館・グラウンドのネットワーク環境において安定して機能するかを重視しています。

ネットワーク環境

体育館ではWi-Fi利用が可能ですが、グラウンドでは電波が届きにくい場合があります。大容量データの常時通信を前提とする設計は難しい環境です。

学習指導要領の遵守・授業設計の調整

公教育として学習指導要領の範囲内での実施が必要です。通常の授業の流れを大きく変更することは難しく、どの授業のどのタイミングでツールを使うかは、事前に担当教員と十分すり合わせます。

データの利用範囲

取得した児童・生徒の運動データを自社AIモデルの学習等に二次利用することは、個人情報保護の観点から対応できません。データの利用目的・範囲は採択後に個別に協議します。

現場確認

システムの画面設計や現場での運用フローの確認については、実際に学校現場にお越しいただき、現場の状況を見ながら試しながら改善する進め方を想定しています。

実証後の発展性

実証成功時の展開

  • 実証実験を通じて「児童・生徒のモチベーション向上」および「教員の指導の質の向上」に明確な効果(PMF)が認められ、かつセキュリティ要件等の制約をクリアできた場合、次年度以降の予算要求において、予算化を検討します。

横展開の可能性

  • 「学校体育等を通じた運動意欲の向上」と「教員の指導を補完する仕組み」は、全国の小中学校が共通して抱える課題です。
  • 名古屋市での成功事例は、教育現場の共通課題を解決するモデルケースとなります。公教育特有の制約(個人情報・端末・ネットワーク)をクリアしたモデルを実証できれば、同様の構造を持つ自治体への展開が期待できます。
  • 実証の成果は、他自治体への視察対応や事例公開などを通じて、全国の教育委員会への横展開(スケール)を積極的に後押しします。
求める専門性
  • 映像や動きのデータを端末内で処理し、個人の特定につながる情報をクラウドに送らずに解析できる技術
  • システム構築力 ・Webブラウザ上で動作する軽量なアプリケーションの開発・運用経験
    ・ゲーミフィケーション要素を取り入れた、直感的で使いやすいUI/UXの設計・開発経験
    ・スポーツ、教育現場、学校向けサービスの開発や運用経験
    ・バイタルデータ(心拍数等)を活用した運動支援ツールの開発経験

Hatch Technology NAGOYA 2026 オンライン課題説明会

開催日時:


今年度募集する16課題について、市職員と対話し理解を深めていただく課題説明会を開催しますので、ぜひご参加ください。

【開催概要】
◯ 日時:2026年6月30日(火)13:00〜15:30(2時間30分)
◯開催方法:Zoomミーティング
※参加申し込み頂いた方に接続先URLをお知らせします。
※お一人ずつお申し込みください。
◯申込み方法
参加申込みフォームよりご登録ください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/info-session/
◯ 当日プログラム
課題の分類ごとに2部構成でお届けします。

●第1部 行政課題編(8課題)
13:00〜13:05 5分 挨拶 名古屋市次世代産業振興課
13:05~13:15 10分 Hatch Technology NAGOYA 事業説明
13:15〜14:00 45分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
14:00〜14:05  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点
14:05〜14:30  25分 休憩

●第2部 社会課題編(8課題)
14:30〜14:40 10分 Hatch Technology NAGOYA 事業説明
14:40〜15:25  45分 ブレイクアウトルーム(分科会) 各担当部署と企業で質疑応答
15:25〜15:30  5分 よくあるQ&Aの紹介、全体QA、応募の注意点、クロージング 事務局
15:30 終了

選考基準・スケジュール・よくある質問など

実証実例

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