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締 切

岡崎市 こども育成課

育児における不安や孤独感を解消したい!新たな子育て情報発信ツールの実証開発

Point

解決したい課題

子育ての不安や孤独感を軽減させ、家族で育児に前向きに取り組んでもらいたい。

想定する実証実験

お子さんを育てている方への①情報発信、②コミュニティによる支援などを、効果的に行う手法の開発・検証を行う。

実現したい未来

公民連携し、互いに補完しあうことで、子育て世帯がより安心して育児できる環境を整えたい。

得られるもの

・実証実験後の本格導入
・子育て施策に悩む自治体は多く、他自治体への展開も可能と考える

Story

育児における不安や孤独感を解消したい!

 私は2児の父親として、休日には子どもを連れて公園や買い物に出かけていますが、最近はパパと子どもだけで過ごす姿をよく見かけます。男性の育児に対する意識の向上を、都度実感しています。
 また、岡崎市役所内でも、2016年(平成28年)から男性の育児休業の取得を推進した取り組みを行っています。2020年度(令和2年度)に実際に育児休業を取得した人は26.25%(21人)で、全国の取得率である12.65%と比較しても非常に高い状況です。

 一方で、令和元年度に実施された「岡崎市男女共同参画基本計画見直しにあたっての意識・実態調査」において、35.4%のかたが「妻が子育て(子どもの世話、しつけ、教育など)を主に行っている」と回答しました。女性だけで育児を行っている家庭が多くある状況を見て取れます。1人で育児を行うことを「ワンオペ育児」といいますが、どのような気持ちなのでしょうか。

3割強が「生活の中で孤独を感じる時がある」と回答

 岡崎市では、2016年(平成28年)から、妊娠中の方と3歳未満のお子さんを持つ家庭を対象に、子育て情報を電子メールで届ける「子育て応援すくすくメール」を提供しています。

 このサービスでは、妊娠、出産、子育てに関する情報を、専門家の監修のもと提供してきました。今年実施した利用者アンケートでは、3割強の方が「今の生活の中で孤独を感じることがある」と回答しました。


 その原因は「ワンオペ育児」や昨今の「新型コロナウイルスの影響」による、対人関係の希薄化を挙げています。アンケートの回答には次のような声が届いています。

『ワンオペ育児で子どもがぐずって仕方ない時に孤独を感じる。』
『夫の帰りが遅いときや、子どもの世話に手がかかって一人で対応しないといけないときに孤独を感じる。』
『コロナ禍で、前のように自由に子育て広場や講座に連れていけなく、人との出会いや親子で気分転換ができなくなったので孤独を感じる。』
『コロナで子育てに関する話や相談する相手がいないときや、出かけられない時とかに孤独を感じる。』

 このように、対人関係が希薄化することで、気軽に相談したりストレス発散したりする機会が奪われており、子育て情報を得る機会も減少しているようです。

 また、男性のうち、育児休業を取得しない・できない人もいます。先述したように、本市男性職員の育休取得率は高い状況ではありますが、育休を取得しない・できない人の声を聞いてみると、「仕事が忙しい」や「後ろめたい」といった声が返ってきます。幸い、本市では管理職研修等の効果もあり、育休に対する上司の意識改革が推進されてはいますが、それでも育休取得をあきらめてしまう職員もいるようです。

ワンオペ育児の大変さが身に染みた瞬間、現状を変えないといけないと感じた

私の妻は第2子の出産に伴い、2年間の育児休業を取得し、日中は基本的にワンオペで子育てしてきました。生まれたばかりの赤ちゃんに加え、やんちゃ盛りの幼稚園児の長男のお世話は、時として想像を絶します。

 子どもは大人が思うように行動してくれませんし、理屈が通じる相手でもありません。私も、仕事から帰宅後や休日には、可能な限り子育てに取り組んでいるつもりでしたが、妻いわく、子育てに対するストレスだけでなく、「夫に対する怒りやあきらめの感情」も沸いてくるといいます。妻の苦労を汲み取れず、不穏な空気が漂うこともありました。

 平日は早く帰ればお風呂に入れたり、休日も子どもと遊んだり、家事をしたりとしてきたつもりでしたが、果たしてそれが妻の育児の負担軽減につながっていたのでしょうか。自分なりにしていたつもりでも、「夫に対する怒りやあきらめの感情」を抱かせてしまったのはなぜなのか。何が正解なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 それでは、妻が子育て中の苦しみ、辛さ、不安や孤独を感じないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。

安心して子育てできる環境づくりへ 行政の役割とは

 先述した、岡崎市子育て応援すくすくメールは、子どもの成長の様子や妊娠・出産・子育てに関するアドバイス(医師等の専門家監修)、行政サービスやイベント情報を提供し、およそ2,500人の利用者にご登録頂いています。

 また、毎年、子育て行政情報を集約した「子育てハンドブック」という冊子を作っていたり、市内の子育て支援団体と協働で『子育て応援フェア「つながる子育て in おかざき」』を開催するなどしてきました。市内の子育て支援団体には、パパを対象にして活動を行う団体もあります。

子育て応援フェア「つながる子育て in おかざき」の様子

 しかし、子育て中の不安や孤独を解消することができていません。 

 これまでの取り組みの良いところは残しつつ、子育てに関する情報発信の強化や、父親向けの取り組みも増やしていきたいと考えています。最初の取り組みとして考えているのは、岡崎市の子育て専用ホームページ立ち上げやアプリの検討です。

 ただ、従来どおりのホームページで情報発信するだけでは変わらないと思っており、個別ニーズに合った情報提供であったり、ウェブ以外の企業やリアルなコミュニティも巻き込んだ施策も必要だと考えていますが、何を行うのがよいか悩んでいるところです。

 そこで、この事業を通じて、皆様からいろいろなアイデアを頂いて、検討・検証をしながら、本当に市民が必要だとおもっていただけるサービスを作っていきたいと考えています。誰もが安心して子どもを産み、子育てに夢や希望を持つことができる社会を作るべく、私たちと一緒に考えていただける企業のみなさんのご応募をお待ちしています。

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Outline

背景 他自治体の多くで人口減少が進む中、岡崎市では将来人口が2035年まで緩やかな増加傾向をたどる見込みであり、生産年齢人口が多いのも特徴である。また、子育て世帯については、全国と比較すると、三世代同居・近居率が高くなっている。
一方で、就学前児童がいる家庭のおよそ4分の1が、5年以内に岡崎市に転入してきた人を含む世帯であり、子育て施策をはじめとした岡崎市の情報を十分持ち得ていない。加えて、知人も少なく、相談等の相手も十分ではないことが、アンケート結果からも伺える。
また、近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、子育て世帯が一層孤立化している。
このような中、岡崎市ではこれまで次のような子育て施策を行ってきた。

・子育て応援すくすくメール(子育て世帯認識度:36.5%)
・子育て行政情報を集約した「子育てハンドブック」の配布(子育て世帯認識度:48.6%)
・初めてママのためのひろば(子育て世帯認識度:36.6%)
・ブックスタート(子育て世帯認識度:86.6%)
・市内の子育て支援団体(39団体)と協働での『子育て応援フェア「つながる子育て in おかざき」』の開催 など

これらの施策はホームページや市政だより(市広報誌)での公表をはじめ、「母子健康手帳交付時」や「こんにちは赤ちゃん訪問時」にチラシを配布するなど、広報に取り組んできた。
また、2021年4月には「妊娠期から子育て期まで切れ目なく支援を行う場所」として、岡崎市役所福祉会館3階に「ここサポ(こども子育てサポートフロア)」を開設。

課題(詳細) 最近子育て世帯向けに実施したアンケートでは、3割強の方が「今の生活の中で孤独を感じることがある」と回答した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、ワンオペ育児や対人関係の希薄化による不安、孤独が強まっていると感じられる。
孤立化した子育て世帯は、十分な自治体等の子育て情報を得ることができておらず、不安や孤独感を一層募らせながら子育てをしている。
また、近年は出生数も減少傾向にあり、改めて今の時代にあった安心して子育てできる環境や情報提供の必要性を感じている。
本市のホームページでは子育て施策(情報)を、統一されたフォーマットに則って掲載しているが、必要な情報が閲覧・検索しづらい状況である。
加えて、チラシなどでも広報してきたが、認識度の低い施策も多く、周知に苦慮している。
求める解決策 子育て世帯の様々なニーズにあった情報発信を実現したい。
・市内の「イベント情報」や「施設情報」をはじめ、シーン別に必要な情報や、対象者別にも情報を届けられるようにしたい。
・UI/UXデザインや検索性が優れたホームページや、スマートフォンのアプリなどを通じたプッシュ型での情報提供など、子育て情報発信の最適な形を見出したい。

<シーン例>
「妊娠」「出産」「保育園・幼稚園入園」「一時預かり」「急病・救急」「転入」「就職(育休復職)」など
<対象者例>
「ひとり親向け」「父親向け」など
<その他提供する情報>
・妊娠週数やお子さんの成長に合わせた子育て情報発信
・子ども同伴可能な飲食店情報(地図情報含む)
・はぐみんカード(子育て家庭優待カード)協賛店情報(地図情報含む)など

その他、本市独自の特色として、「父親向け」のコンテンツに注力したいと考えている。「イベント情報」や「父親交流」、「父親ならではの育児方法の紹介」など。

想定する実証実験内容(詳細) ・岡崎市の子育て中のお母さんお父さんの現状を確認し、効果的な広報手段を考え開発し、実証していく。
・新しい広報手段を使った感想をお母さんお父さんから聞きながらブラッシュアップしていきたい。新たな子育て情報発信手法についてニーズの確認と効果検証を行う。
・「お父さん向け」コンテンツに特化した、ニーズ、提供手法の開発、検証でも可。
・市内の子育て支援団体に協力をお願いすることも可能。
実証実験成功後の発展性 ・将来的にはホームページの見直し、アプリの提供なども検討しているため、プロトタイプの開発、検証が行えるとよい。
・都度、コンテンツの充実(追加・変更)等を行い、常に子育て世帯のニーズに合った内容を提供できる仕組みを構築したい。
提案企業に求める専門性 ・利用者の目線でサービスを設計、構築できること
・市役所側の考える施策が正解ではないので、利用者や現場の声を丁寧に聞きながら、常によりよい提案していただけるとありがたい
・他自治体における効果的な子育て情報発信の知見を持っていることが望ましい
プロジェクトの進め方打合せ方法 Zoom会議(直接来庁しての会議も可)、現地視察可
提供可能なデータ・環境等 各種子育て施策情報、子育て支援団体情報、子育てサークル情報、「子ども・子育て」に関するアンケート調査結果
プログラム終了後の本格導入 効果的な情報発信ができ、費用対効果が見合うと判断した場合、本格導入を検討

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