Urban Innovation JAPAN


応募終了

豊橋市 選挙管理委員会

期日前投票所の混雑を解消し、快適な投票環境を作りたい!

採択企業
株式会社センサーズ・アンド・ワークス

Point

解決したい課題

周辺道路に渋滞を発生させるほど混雑する期日前投票所の混雑状況を平準化させたい、緩和させたい

想定する実証実験

期日前投票所の混雑状況を共有する仕組みを開発し、今年度予定されている実際の選挙で混雑が解消されるか実証する。

Story


近隣道路の渋滞、1時間待ちの待機列…期日前投票の混雑に頭を悩ませています

わたしたちがどう暮らしたいか。どんな課題とともに生きているのか。民主主義において、わたしたちの声を政治に届ける大事な行動である「投票」。ひとりでも多くの人が投票に向かっていただけることに、デメリットはひとつもありません。

しかし、ここ数年「期日前投票」が増えていることで、期日前投票所の混雑が課題になっています。

2017年10月執行の衆議院選挙総選挙では受付待ちにて長蛇の列(最大で1時間待ち)ができてしまいました。投票日に台風直撃の天気予報が出たこともあり、全投票者のうち期日前投票者が45%を超えていました。

2017年10月衆議院選挙総選挙での投票所の様子

その結果、投票日前の金曜土曜の2日間の混雑ピーク時は周辺道路に渋滞を発生させてしまうほどの混雑状態が生まれてしまったのです。これは、新型コロナ感染症の感染拡大防止からも改善する必要がある課題です。

2017年10月衆議院選挙総選挙での渋滞の様子(前面道路だけでなく接続する県道まで渋滞の列が発生)

曜日や時間帯によって、混雑状況はばらついています。これを平準化できれば、混雑解消になるだろうと考えています。

日別投票所毎投票者数(2017年 衆院選)
期日前投票所ごとの投票時刻別投票者数 (2019年 参議院選)

全国的にも期日前投票者が増えている

豊橋の選挙ごとに過去約10年の投票結果を見ると、期日前投票者の割合はすべて右肩上がりです。2019年7月執行の参議院議員通常選挙において、全国平均で期日前投票者は前回(2016)比約107%の増であり、各地で共通の傾向といえます。

混雑情報の提供で混雑を緩和したい!

現状を改善しようと、2020年の市長選挙ではこれまでのデータを踏まえ、混雑傾向をウェブサイトなどでお伝えしましたが、効果は限定的でした。

そこで、今回の実証実験では、リアルタイム情報を加え更なる改善を図りたいです。

期日前投票所の混雑情報をリアルタイムで発信することで、混雑時は投票所への来場者が抑えられ、閑散時は空いている投票所がわかることで投票を前倒しするきっかけ(期日前投票所での混雑を経験されている方は特に)になるのではと期待しています。その結果、期日前投票期間終盤の投票者数のピークカットも図れるでしょう。

混雑状況をリアルタイムで市民にお伝えする

わたしたちがイメージする解決策は、投票所従事者の手間にならず、混雑情報(投票所・駐車場ともに)が自動的に更新される。更新忘れ等のヒューマンエラーが起きない仕組みが望ましいと考えています。

センサー等の解決へのアプローチの仕方は、投票人の個人情報が守られる形であれば形式を問いません、貴社の新しい技術を教えていただきたいです。

豊橋市の選挙の仕組みは全国的に注目されています!

2020年11月豊橋市長選挙での移動期日前投票所の様子(豊橋駅南口広場)

昨年の豊橋市長選挙では、バスを投票所として利用した移動期日前投票所を実施しました。

時事通信社提供の行政専用ニュースサイト「iJAMP」で取組みを取り上げられ、全国の選挙管理委員会事務局から問合せを受けました。

今回公募にかけさせていただく本案件についても効果が見込めれば同様に全国の選挙管理委員会事務局へ周知できる可能性があります。

ぜひ一緒に解決を目指しましょう!

期日前投票者は全国的に増加傾向にあり、混雑により来場から投票までに時間を要することは今後の投票行動に悪影響を及ぼしかねません。また、コロナ禍から密にならないスムーズな投票環境が求められる状況です。このような課題を抱える市区町村は多く、その先駆けとして、一緒にこの問題を解決していける方をお待ちしています。

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Vision

実現したい未来

投票に掛かる時間の削減や密を避けるための判断材料提供により、市民がストレスなく投票所に来場できる環境を構築したい

得られるもの

選挙は全国すべての市区町村で行われており、多くの方がサービスによる受益を得られる。各地の選挙管理委員会事務局と情報共有を頻繁に行っているため、横展開する際の早い周知も可能

Outline

背景 本市では、投票者のうち期日前投票者の占める割合は右肩上がりであり、年々期日前投票制度の利用者が増加している。2017年の衆議院選挙の際、投票日に台風が直撃するという予報がでたこともあり期日前投票期間の最終金曜土曜において周辺道路を渋滞させるほど期日前投票所が混雑した。事態を改善しようと、2020年の市長選挙では、過去のデータから混雑傾向をHP等で周知したが、効果が限定的であった。
リアルタイム情報があれば、混雑時は投票所への来場者が抑えられ、閑散時は、空いている投票所がわかることで、投票を前倒しするきっかけ(期日前投票所での混雑を経験されている方は特に)になるのではと期待している。また、昨今の新型コロナ感染症対策も踏まえると投票所が密にならないよう対策をしていきたい。
課題(詳細) ・現在、各期日前投票所の混雑状況を確認するすべがないので、混雑状況を示すツールを開発することで、混雑している時には市民が密を避ける判断材料として活用してもらいたい。
・投票所が空いている時には「空」の情報を示すことで、これまで期日前投票期間終盤に混雑する傾向が強かった状況を改善したい。
求める解決策 ・各期日前投票所の混雑情報と、投票所駐車場の混雑情報を市民が簡単にアクセスできる方法。
・投票所従事者の手間にならず、更新忘れ等のヒューマンエラーが起きない仕組みが望ましく、混雑情報が自動的に更新される方法。
・「選挙」の特性上、個人情報保護を徹底する必要があり、混雑状況を把握する手段はセンサー等の個人を特定できない方法。
想定する実証実験内容(詳細) ・混雑状況を公開できるツールの開発
・開発したツールを実際の選挙(2021年度中の衆院選)にて、豊橋市役所東館地下1階の期日前投票所を実証実験の舞台として活用し、混雑が解消・緩和するのか検証する。
実証実験成功後の発展性 実証実験が成功すれば、豊橋市の各期日前投票所での導入を検討するほか、他自治体の選挙管理委員会へも情報提供が可能
提案企業に求める専門性 混雑情報を測るセンサー等の専門性(個人情報保護のため、カメラ等用いた特定の個人を確認できる方法は望まない。
プロジェクトの進め方打合せ方法 オンライン会議を中心に、打合せは必要に応じて頻繁に行っていきたい。
提供可能なデータ・環境等 ・期日前投票所位置座標データ
プログラム終了後の本格導入 実証実験の効果と金額により、令和4年度で予算化し、本格導入を検討可能

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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