応募終了
総合動植物公園 自然史博物館
自然史博物館を使って、科学を楽しく学べるデジタルコンテンツを制作したい!!
- 採択企業
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- 株式会社TAGRE
Point
解決したい課題
自然科学に興味がわくデジタルコンテンツを制作したい。
子どもたちの理科離れを解消させたい。
来館が困難な方に楽しく学べる機会を提供したい。
想定する実証実験
デジタルコンテンツを制作、公開し、市内学校の授業に利用してもらう。自然科学への興味関心や博物館への来館意欲に変化があったかを検証する。
Story
全国でも珍しい豊橋市自然史博物館
皆さんは豊橋市自然史博物館をご存じですか?
豊橋市自然史博物館は昭和63年に愛知県内初の本格的な「自然史博物館」として開館しました。豊橋市自然史博物館のある豊橋総合動植物公園は、動物園、植物園、遊園地が併設された全国的にも珍しい施設です。常設展示室には恐竜の化石を含む約4,200点もの標本が展示されています。
幅広い分野の学芸員の豊富な知識を活かした教育への貢献
豊橋市自然史博物館には、魚類、昆虫、脊椎動物、貝類、植物、地質・岩石、化石など各分野の学芸員がいます。
開館以来、学芸員の豊富な専門知識を活かして博物館での講演会や自然観察会、小中学校への出前講座を実施し、自然科学に親しみ、理解を深められる機会を提供してきました。
例えば自然史博物館で開催した「深海生物観察会」では、当館の魚類担当学芸員が深海魚について実物を見せながら専門的な話も交えた解説会を開催しました。普段は図鑑などでしか見ることのできない風変わりな魚たちに子どもはもちろん、大人の方も熱心に観察されていました。
最初は恐る恐る遠巻きに魚たちを見ていた子どもたちでしたが、学芸員の面白い話を聞くうちに怖さより好奇心が勝り、最終的に目を輝かせながら積極的に触って観察したり質問したりしていたことが印象に残っています。
自然科学への興味関心を持ってもらえる機会の減少
このように、全国的にも珍しい施設に豊富な専門知識をもち、魅力的なイベントを開催する学芸員がいます。しかし、一方で子どもたちの理科離れが課題となっています。
加えて、令和2年度から3年度にわたって世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、緊急事態宣言発令により、特別企画展や講座の中止が相次ぎました。
これは、自然科学への興味関心を持ってもらえる機会が減るという博物館にとっての存在意義が揺らぐ事態と言えます。そこで今後は、従来のような来館して学ぶ博物館であると同時に、だれでもどこからでも自然科学に親しむきっかけを提供できる博物館としてデジタルコンテンツの制作と公開が必要と考えました。
誰一人取り残さない教育環境の実現への貢献
さらに、今回の実証で作成されたデジタルコンテンツは学校の授業でも活用してもらい、文部科学省の目指すGIGAスクール構想の実現に貢献したいと考えています。また、長期入院をしている院内学級の子どもたちなど、博物館へ来たくても来られない人たちにも自然科学を楽しく学べる機会を提供できると考えています。
新しい博物館への進化に向けた挑戦
今年度は特別企画展「ポケモン化石博物館」の開催が決まり、子どもから大人まで幅広い世代が来館することが見込まれています。この、豊橋市自然史博物館の認知度の上昇が期待できる好機を逃さないタイミングで実証を実施し、多くの方々、特に子どもたちに自然科学への興味関心を持ってもらい、企画展終了後も再度訪れたくなるような流れを作りたいです。
豊橋市自然史博物館は、日本、さらには地球の明るい未来というバトンを子どもたちに渡せる博物館であり続けたいと思っています。そのためには、「そこにあるだけの博物館」から「だれでもどこからでも訪問してもらえる博物館」への進化が必要です。一緒にチャレンジしていただける皆様からの応募をお待ちしています。
Vision
実現したい未来
デジタルコンテンツを見た人が「自然科学は面白い」と感じた後に、「本物の標本を見に豊橋市自然史博物館に行きたい」と行動につなげてもらいたい。
得られるもの
全国の博物館、科学館、美術館と同様の連携を展開できる可能性がある。
Outline
背景 | 豊橋市自然史博物館は動物園・植物園・遊園地と併設されている全国でも珍しい博物館であり、豊富な資料による魅力的な展示と専門の学芸員による様々な教育活動を行っている。 理科離れが進み、科学や自然に関心を持てない子どもが増えている。 加えて、新型コロナウイルス感染症による外出規制により、博物館へ来たくても来ることができない人たちが増えた。今後も続くコロナ禍において来館できない方への支援は博物館として必要である。 また教育の面では、GIGAスクール構想に対応したデジタルコンテンツの制作提供が求められているほか、院内学級の子どもたちに対しての自然科学への興味関心を持ってもらえるような環境の整備も必要とされている。 |
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課題(詳細) | コロナ禍において、博物館の標本などを活用したデジタルコンテンツを作成制作し、だれでもどこからでも自然科学に関心を持ってもらえる環境を作りたい。 実物の標本など「本物」を見に実際に豊橋市自然史博物館へ来館していただき、子どもたちの理科離れを解消させたい。 |
求める解決策 | 360度カメラなどの最新のXR技術を活用して、豊橋市自然史博物館の標本や学芸員の豊富な専門知識を紹介し、自然科学を楽しく学べる魅力的なデジタルコンテンツの制作及び公開。 |
想定する実証実験内容(詳細) | 豊橋市自然史博物館オリジナルのデジタルコンテンツを制作し、博物館のホームページで公開するとともに、市内学校におけるGIGAスクール構想に対応した学習活動の時間に活用してもらう。 上記に対する ・小中学生へのアンケートの実施 ・ホームページへのアクセス数の調査 ・来館者アンケートの実施 により、自然科学への興味関心や博物館への来館意欲に変化があったかを検証。 |
実証実験成功後の発展性 | ・小中学校へのGIGAスクール構想に対応した学習コンテンツの提供 ・他の博物館、科学館、美術館への応用展開 |
提案企業に求める専門性 | ・VRなどのデジタルコンテンツの制作技術 ・デジタルコンテンツを使った効果的な演出技術 ・学習プログラムの制作に関する専門知識 ・事業を円滑に推進できるコミュニケーション能力 |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | ・実際に豊橋市自然史博物館に来館し、館内を見学後、定期的に打ち合わせをし、進捗状況を確認しながらコンテンツを制作していただきたい ・オンライン会議対応可能 |
提供可能なデータ・環境等 | ・博物館に収蔵されている標本の写真 ・学芸員へのヒアリング ・化石の3Dデータ |
プログラム終了後の本格導入 | 実証実験の結果により、次年度以降の本格導入に向けた予算化を検討する |
選考基準・スケジュール・よくある質問など
資料請求・新着課題
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