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豊橋市 農地整備課

ドローンや衛星などのリモートセンシングを活用して、より確実な海岸保全施設点検を行いたい!

Point

解決したい課題

津波や海水による侵食を防ぐための海岸保全施設は9㎞にも及び、点検は職員が目視で行っているため、正確性の担保や点検頻度の確保が少なくなってしまう。

想定する実証実験

目視にて行っていた点検業務を、ドローンや衛星画像などを活用しつつ、変状を定量的・定期的に把握できる点検に切り替えることで、業務を効率化できるか検証。主な対象施設は、消波堤、傾斜堤、離岸堤などの海岸保全施設で、可能であれば、離岸堤設置箇所を含む沖合600mまでの海底の砂の堆積状況も併せて計測したい。

Story

海岸保全施設をご存じですか?市民の安全を守る重要な施設なんです!

本市は、海岸管理者として遠州灘に面した高豊・二川漁港海岸を管理しています。

昭和28年9月、愛知県を中心に激甚な被害を与えた台風13号を契機とし、海岸を防護することにより国土の保全を図るため「海岸法」が制定され、以後、本市は高豊・二川漁港海岸に設置してある「消波堤」「傾斜堤」「離岸堤」などの海岸保全施設を約半世紀に渡り整備してきました。

海岸位置図

消波堤

水際付近に設置し、波の勢いを弱めるためのコンクリートブロック

傾斜堤

護岸の一種。海岸線の崩れや高波、高潮、津波による侵食を防ぐコンクリートブロック

離岸堤

海岸線と平行に陸から約400m離れた海中に設置し、波の勢いを弱め、砂を堆積させるためのコンクリートブロック

9kmにおよぶ海岸保全施設を目視で点検しています...

現在、他のインフラと同様に、高度成長期に整備を始めた海岸保全施設の老朽化の急速な進展という問題に対応しつつ、気候変動による海面上昇や台風の強大化に伴う高潮・高波、南海トラフ地震などによる津波災害などに向けて、計画的な備えを行うことが重要課題となっています。

その一方、限られた財政状況の中、日常的な点検結果の積み重ねから、メリハリをつけた海岸保全施設の維持管理および修繕、更新を計画的に進めなければなりません。

しかしながら本市が管理する9kmにおよぶ海岸および海中に設置された海岸保全施設の点検は容易ではなく、人力による目視点検では限界があるほか精度が低く、レベルやトータルステーション、地上型3Dスキャンを用いた既存の測量では時間と労力を要します。

そこで、海岸保全施設の変状を定量的かつ定期的に管理できないかと考えています。

いつ起こるか分からない災害に備えたい!

現在、目視等で行っている海岸保全施設(消波堤、傾斜堤、離岸堤など)の経年変化を調査し、定量的な数値やデータを把握することで、陥没などによる重大人身事故を未然に防ぎ、維持管理及び長寿命化計画策定の根拠としたいと考えています。海岸保全施設の点検業務をドローンや衛星などのリモートセンシングを活用することで業務が効率化できることにも期待しています。また、今後可能であれば、離岸堤設置箇所を含む沖合600mまでの海底の砂の堆積状況も併せて計測したいです。

一緒に海岸の安全を守りましょう!

 現在の点検手法では施設の経年変化、老朽化の把握は難しく、修繕・更新を計画的に進めることが困難です。また海岸では消波ブロックなどの海岸保全施設による陥没事故等が発生してしまう問題もあります。海岸利用者の重大事故も防ぐためにも海岸保全に関する専門的な技術が必要です。双方が持つ知識を最大限伝え合い、協力して取り組みましょう!

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Vision

実現したい未来

経年変化を調査し、定量的な数値やデータを把握することで、陥没などの重大事故を未然に防ぎ、維持管理及び長寿命化計画策定の根拠としたい。そして海岸法第14条の5のとおり、海岸保全施設を良好な状態に保つよう維持し、修繕し、もって海岸の防護に支障を及ぼさないようにしたい。

得られるもの

同様の課題に悩んでいる全国の海岸保全施設を管理する自治体等へ展開できる可能性がある。

Outline

背景 高度成長期に整備を始めた海岸保全施設の老朽化の急速な進展という問題に対応しつつ、気候変動による海面上昇や台風の強大化に伴う高潮・高波、南海トラフ地震による津波災害などに向けて計画的な備えを行うことが重要である。
その一方、限られた財政状況の中、日常的な点検結果の積み重ねから、メリハリをつけた海岸保全施設の維持管理および修繕、更新を計画的に進めなければならない。
課題(詳細) 本市が管理する9kmにおよぶ海岸および海中に設置された海岸保全施設の点検は容易ではなく、人力による目視点検では限界があるほか精度も低く、レベルやトータルステーション、地上型3Dスキャンを用いた既存の測量では時間と労力を要する。
そこで面的かつ効率的な点検としてドローンなどの活用が見込まれるが、海岸保全施設の変状を定量的かつ定期的に捕捉するには今一歩踏み込んだ対応が必要である。
求める解決策 海岸保全施設の点検業務をドローンや衛星などのリモートセンシングを活用することで効率化したい。主な対象施設は、消波堤、傾斜堤、離岸堤などで、経年変化を調査し、定量的な数値やデータを把握することで、陥没などの重大事故を未然に防ぎ、維持管理及び長寿命化計画策定の根拠としたい。
可能であれば、離岸堤設置箇所を含む沖合600mまでの海底の砂の堆積状況も併せて計測したい。
想定する実証実験内容(詳細) 対象 海岸保全施設および砂浜
手法 UAV(空中・水中)、衛星画像、グリーンレーザーなど
範囲 高豊・二川漁港海岸 海岸延長約9km内
実証実験成功後の発展性 同様の課題に悩んでいる全国の海岸保全施設を管理する自治体等へ展開できる可能性がある。
提案企業に求める専門性 空中写真測量に関する技術
衛星画像処理技術
構造物の変位について画像から解析する技術
国土保全を目的とする海岸保全施設の特性上、データの流出防止が図られていること。
プロジェクトの進め方打合せ方法 ・オンライン会議の対応可
・1-2週間に1回は打合せを実施
・海岸保全施設への視察も含む
提供可能なデータ・環境等 海岸保全区域台帳
海岸保全施設点検結果
各年度の深浅測量結果
プログラム終了後の本格導入 実証実験の効果や費用により、次年度予算で本格導入を検討する

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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