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兵庫県 三木市 障害福祉課

一緒に笑って、一緒に泣こう!障がいがある人も含めた「みんな」で楽しむエンタメ体験の実証

Point

解決したい課題

聴覚障がい者や視覚障がい者と健常者が共にエンターテイメントを楽しめる体験ができるような施設や環境が整備できていない

想定する実証実験

映画館が近くになくても聴覚・視覚障がい者と健常者が一緒に公民館や図書館で楽しめるエンタメ体験のしくみづくりの検証。運営上の配慮すべき点を抽出し持続可能な運営のパッケージ化を目指す。

Story

三木市の現状

みなさんの周りには、障がいのある方がどれぐらいいらっしゃるでしょうか?

三木市には、76,929人(R2年3月31日時点)が住んでおり、障害者手帳をお持ちの方が4,400人以上(R2年度調査)おられ、全人口と比較すると約6%の方に該当します。

また、支援の必要な子どもに関するアンケート (R2年度)では、45%の障がいのある方の家族から、「障害について理解を深めるための活動の充実」に取り組んでほしいという声もあります。
障害への理解の欠如は、障がいのある方が等しく参加できる機会やリソースに制約が生じたり、障がいのある方との適切な関わり方や支援方法について理解する機会が限られるなどの問題が生じます。


障がいのある方への支援とともに、市民の障害への理解を深めることが、人格と個性を尊重して支え合い、多様性を相互に認め合える「共生社会」の実現に必要であると考えています。

障がい者が抱える社会生活を送る上での障壁

障がいのある方が社会の中で直面しているバリアには、大きく分けて4つあります。

【中高生用】心のバリアフリーノート(文部科学省)

行政として、「文化・情報面でのバリア」を取り除くことで、障害があってもエンタメを楽しめるのではないかと想定し、情報のバリアを排除することを今回の実証実験で検証したいと考えています。

障がいのある方がエンタメにアクセスする障壁

これまで、舞台や映画鑑賞などのエンターテイメントは、障がいのある方が心地よく楽しめる環境ではありませんでした。しかし近年、エンターテイメントにも「障害の壁」をなくそうという取り組みが進んでいます。
インフラについては、劇場や映画館等のバリアフリー化等の配慮が進んでいますが、一方で、コンテンツに関しては、すべての観客が十分に楽しむことができていない現状だと言われています。

しかし、エンタメ業界の中で、少し先行しているのが映画です。字幕メガネや音声ガイドなどで聴覚・視覚に障がいのある方が映画館で映画を楽しむことができるので、障がいのある方と健常者が一緒に楽しめるエンターテイメントとして広く知られています。
しかし、市内には映画館がないので、手軽に映画を楽しんでもらうことができないのが現状です。

新しい技術を使って一緒にエンタメコンテンツを楽しむ体験を通して、障がいのある方には、どんな楽しみもあきらめず、三木市では心豊かに暮らせることを感じてもらいたい。健常者には、多様な人々との関わりを通じて共感や理解を深める機会を作ることで、心理的な壁を壊し、多様性を尊重する意識を高めてもらいたい。

映画に限らず演劇や落語、ダンスやゲームなど、世の中には多くのコンテンツがありますので、障がいのある方と健常者が一緒に楽しめるエンタメについて幅広いご提案をお待ちしています。

誰もがエンターテイメントを楽しめるように!

エンターテイメントに、ダイバーシティやインクルージョンというアイデアを付与するという、行政としては革新的な挑戦です。SDGs達成のためだけでなく、行政だからこそ、誰ひとり取り残さない社会を目指したいと考えています。

障がいの有無によって分け隔てられることなく、すべての市民が、平等に楽しむ機会を持つことができ、「誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会の実現」に協力してくださる企業からのご提案をお待ちしています。

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Vision

実現したい未来

三木市はSDGs未来都市に選定されました。SDGsの基本的視点である「誰一人取り残さない社会」の観点のもとすべての市民が将来にわたって希望する暮らしや活動を営むことができるまち「誇りを持って暮らせるまち三木」の実現を目指します。

得られるもの

・同様の課題を抱えている自治体への展開
・インクルーシブエンターテイメントに取り組む企業としてイメージ、ブランドの向上、SDGsの実現。

Outline

実証支援金:最大50万円

1課題あたり補助率1/2以内、最大50万円(税込み)
(例:総事業費70万円の場合、35万円の補助
   総事業費200万円の場合、50万円の補助
※支払いのタイミングは、実証事業が完了し、事業実績報告書の検査完了後になります。

背景 三木市では、障がいの有無によって分け隔てられることなく、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会の実現に向けて様々な施策に取り組んでいます。障がいがあってもなくても一緒に同じ場面で笑ったりすることができる機会を体験してほしいと考えています。
しかしながら、エンターテイメントを楽しむ際にも、障がいのある方には障壁があると言われています。
歩道の段差、車いす利用者の通行を妨げる障害物、乗降口や出入り口の段差などの物理的な障壁と、音声案内や字幕放送を必要とするなどの情報面での障壁です。
私たちは、この情報面の障壁をテクノロジーを使って取り払えないかと考えています。
課題(詳細) 障がいのある方にとって、行動範囲を広げたり、新たな体験をする機会は簡単には得がたいという現状を変えていき、諦めないで楽しめる機会をつくりたい。また、一緒に楽しむ時間や機会を持つことで、障がいのある方との交流を広げ、理解の促進をしたい。
求める解決策 障がいのある方と健常者が一緒に楽しめるインクルーシブなエンターテイメントを創造する。
例えば、視覚障がいのある方は、音声ガイドを、聴覚障がいのある方は、字幕メガネなどを利用することで、健常者と一緒に映画を楽しむことができます。
このような、障害特性に配慮したデバイスやテクノロジーを利用して、あらゆる人が同じ場所で一緒に楽しめる機会を提供することを想定しています。
障がいのある方は上記のようなデバイスを利用して映画を楽しむことができますが、市内には映画館がありません。そのため、公民館などで映画上映を想定していますが、私たちの発想にない、新しいインクルーシブエンターテインメントのご提案もお待ちしています。
想定する実証実験内容(詳細) 新しいインクルーシブエンターテイメントをイベントとして実施し、障がいがあっても十分に楽しめるのか検証したい
具体的には
・障がいのある方に対しては、従来のコンテンツとの比較など
・健常者に対しては、障害やインクルーシブな社会等への理解が深まったのかなどの調査など
実証実験成功後の発展性 インクルーシブな社会の構築は今後ますます必要になってくる領域であるため、実証実験の成果次第では、本市での本格導入だけでなく、他自治体やエンターテインメント業界などでの活用される可能性があります。
提案企業に求める専門性 ・障害への理解、障がい者福祉に関する知見
・障がいのある方にも使えるデジタルツールの開発技術・ノウハウ
・すでに公開されているコンテンツ(映画や音楽など)を利用する場合、著作権等、関連する権利に対する知識
プロジェクトの進め方打合せ方法 オンライン会議の対応可
提供可能なデータ・環境等 障がいのある方の団体などへの参加協力依頼
プログラム終了後の本格導入 実証実験の効果や費用により、次年度予算で本格導入を検討する

選考基準・スケジュール・よくある質問など

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