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名古屋市 緑政土木局 東山総合公園管理課

チケットなしで混雑もなし! 発券所前の長蛇の列をなくしたい!

Point

解決したい課題

東山動物園は多い時で1日3万人入園するが、紙のチケットを利用しているため、ピーク時には券売所に長い行列ができてしまう。チケットレスで入園できるようにすることで混雑を緩和し、入園者の利便性を向上させたい。

想定する実証実験

チケットレス入園を試験的に導入し、紙チケット利用と比べて、どれくらいの費用対効果が見込めるのかを検証したい。

Story

日本トップクラスの来園者数を誇る東山動植物園

 東山動植物園は新型コロナウイルス蔓延前、例年250万人ほどの方に楽しんでいただいていました。既に動植物園や市民の公園としての入園者数は高水準にあります。
 休日は開園前から入園待ちの列ができるほどで、家族連れを中心に多くの市民や動植物ファンの方に楽しんでいただいています。来園者に対して重視しているのは、動植物をみて楽しむ・楽しみながら学ぶという点で、学習展示の充実した施設整備や学べるイベントを開催しています。また、ネットでの発信も力を入れていて、東山動植物園の公式ツイッターでは、23万人ほどのフォロワーを持っており、毎日旬な動植物の写真をアップしています。

【参考:主要動物園の入園者数(単位:万人)】
(日本動物園水族館協会年報より)
【参考:東山動植物園の入園者数(単位:万人)】

新施設が続々オープンし来場者はさらに増える見込み

新施設が続々オープンし来場者はさらに増える見込み
 コロナ禍で一時的に来場者数が減りましたが、今年は順調に来場者が復活しつつあることに加え、園では今年新たにトラ・オランウータン舎やジャガー舎をオープン予定です。
 広い敷地面積を誇る東山ならではの大型施設でありながら、動物や自然に身近に触れられるように設計した自慢の施設で、これにより多くの来場者に楽しんでいただきたいと思っていますし、来場者増も期待しているところです。

令和5年7月オープン予定のトラ・オランウータン舎

券売所の長蛇の列を解消したい

多くの方に来園いただく一方、繁忙期における券売所の長蛇の列の解消が課題となっています。特に土日の開園時には長蛇の列ができてしまいます。
 東山動植物園では、入園券の券売所は自動化されておらず、人による販売であることが大きな原因です。コンビニでの事前購入も可能ですが、全体の5%程度と利用率は低い状態です。
 また、2020年(令和2年)より、キャッシュレス決済端末を導入しましたが、支払い方法の選択肢は増えたものの、チケット販売窓口に並ぶことは変わらないうえ、POS端末でお客様の支払い方法に合わせて都度設定を切り替えて決済をお願いするオペレーションが必要で、結果的にスムーズな入園にはつながっていません。
 令和3年度の入園料が有料の来園者146万人のうち、およそ1割の方がキャッシュレス決済で支払いをしています。

正門にできる長蛇の列

スムーズな入園を実現し、できる限り園内を楽しんでもらいたい

 このような状況を打開するため、当園では、チケットレス入園システムの導入を検討しています。解決策としては、入園者が支払い方法を選択することなく決済することが可能な端末の導入や、電子チケットや顔認証などが想定していますが、導入コストや利用者の利便性、管理の手軽さなどを考慮してどのような方法が最適なのか、分からないのが現状です。
 すでに他の同様の施設では、チケットレスシステムは導入されている状況で、当園は圧倒的に後発組ではありますが、だからこそ利用者にとってベストなもの、先進技術を使ったより利用しやすいシステムの導入ができないかと考えています。
 今回は、利用者のもっとも多い正門での実証を行い、効果検証したいと考えています。実証成功の暁には、他の入園門にもサービスを広げることを検討しています。

園内マップ:☆が入園門。一番左が正門。

1秒でも早く、スムーズな入園を可能とする技術のご提案をよろしくお願いいたします。

東山動植物園は紙のチケットで入園確認を行っているせいでピーク時は行列ができてしまう。チケットレス入場システムを導入することで、混雑を緩和したい。

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Vision

実現したい未来

来園者が入口で待たされることなくスムーズに入園できている。

得られるもの

・東山動植物園の知名度を生かした広報PR
・年間250万人規模(新型コロナウイルス蔓延前)のフィールドでの実証

Outline

実証支援金:最大70万円

行政課題 1件あたり70万円(税込み)上限
社会課題 1件あたり400万円(税込み)上限

背景 東山動植物園は、全国で1、2を争う入園者をキープしており、動植物園としては既にかなりの高水準にある。
しかしながら、全国のさまざまな施設でチケットレス入園を実施している中、当園は未だに紙のチケットを来園者に窓口やコンビニ等で購入していただいている。
チケットは、有料で5種類(観覧券、30名以上の団体。100名以上の団体、年間パスポート、スカイタワー共通券)あり、それぞれ高校生以上の大人と名古屋市在住の65歳以上の2パターン存在する。(中学生以下は無料)
課題(詳細) 券売所ではキャッシュレス決済を導入しているが、入園には未だに紙のチケットを利用しているうえ、まだ自動券売機も導入していない。
チケット購入するために長いときは20分ほど行列に並ぶ必要があり、来園者の利便性の向上が必要と考えている。
求める解決策 紙チケットを用いずにチケット確認ができるサービス。なお、入園時にゲートでチケットの確認をする人員を配置しているが、スマホ画面を目視確認することは難しいので、電子端末で読み取る方法を導入したい。

・将来的に全6箇所でチケットレス入園確認することを想定し、デジタルチケットの読み取り機器のリースコストが安価、あるいは特別な読み取り機器を必要としない(スマホで読み取り等)サービスだとベストです。
・利用者側は、アプリのインストールが不要(ブラウザ等を利用)で、サービスを初めて使う高齢者や外国人も簡単に利用できるものが望ましい。
・チケットの不正利用ができないよう、一度利用したものを使いまわせないようにしたい。
・家族での利用が想定されるため、購入者が利用者にチケットを分配できるのが望ましい。

想定する実証実験内容(詳細) 当園は6の入園門があるが、そのうち最も利用者が多い正門でチケットレス入園サービスを導入し、市民にチケットレス入園を実際に体験してもらう。
今回の実証では、高校生以上の一般観覧券のチケットレス入園を実証したい。(手帳の確認が必要なものや申請が必要なものは対象外)
効果検証については、定量・定性両方で評価したい。
定量的には、サービスの導入前後で入園にかかる時間や手間をどれくらい削減できたかを計測し、定性的には利用者の満足度や利便性をアンケート等により調査して評価することを想定している。
実証実験成功後の発展性 チケットレス入園の本格導入(全6門)
提案企業に求める専門性 ・電子チケットやキャッシュレス決済の知見
・個人情報の取り扱いについての専門的知識
プロジェクトの進め方打合せ方法 着手にあたって、最低1回の現場視察が必要と考えます。
進行にあたっては、オンラインでの打合せでかまいません。
提供可能なデータ・環境等 東山動植物園内で各門Wi-Fi、カメラ、ロボット等機材の設置場所の提供
ウェブサイトでのPR
入場者数(購入ルート別、入場ゲート別)
アンケート実施結果
Wi-Fiやアプリの利用状況データ
プログラム終了後の本格導入 システムリースとして年間数十万円の予算化を想定。
必要があれば、システム拡充の予算化も想定。

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